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「生徒のためだったらピエロにでもなれよ!」心に残る言葉

 
この記事を書いている人 - WRITER -
梅澤 浩太郎
将棋講師。棋力はアマ四段。 インターネット上で将棋を教われるサイト、将棋マッチを開設・運営しています。 1987年12月生まれ。群馬県在住。 このブログでは自分でイラストを描きつつ情報発信中。叡王戦を支援しています。 将棋を始めたころからずっと、一番好きな棋士は藤井猛九段。 海外旅行が好きで旅行記も書いています。

「生徒のためだったらピエロにでもなれよ!」

これは、当時大学生の私が
塾講師のアルバイトをしていたとき、
先輩から言われた言葉です。

以来、忘れずに私の中に残っており、
今でもときどき思い出しては
私の言動に影響を与えています。

■この言葉をかけられたとき

当時、私は大学に入学して間もない6月。

将来は教師になろうかと考えていた私は、
初めてのアルバイトとして
学習塾の講師を選びました。

塾と言っても色々ありますが、
その塾は
講師が教室の黒板の前に立って
中学生の生徒に向けて
毎回1時間半ほどの授業
をするという、
かなり本格的な塾でした。

そういう授業を
素人の大学生がいきなりやるのは
かなり大変です。

私もがんばってはみたものの、
うまく授業ができない。

そんなとき、
バイト先の先輩に相談したのです。

 

相談相手は
大学院2年生の先輩Kさん。

私と同じように
大学入学直後からバイトを始めて
そのままずっと続け、
塾講師6年目となっていた大ベテランです。

自分の勉強のために
その先輩の授業を見学した後、
「飯でも食いに行くか」と誘われて
塾近くのファミレスに移動しました。

午後9時までの授業を終えた後で、
すでに時刻は午後10時過ぎ。

食事のメンバーは他に2人。

その先輩の盟友とも言える
同じくバイト6年目の人と、
自分と同時期に入った1年生の新人です。

 

4人で食事をしながら、
新人2人は色々質問しました。

「授業で生徒を惹きつけるにはどうすればいいか」
「どう教えるのが伝わりやすいか」
「新人なので自信を持って授業できない」
などなど。

先輩2人は面倒くさがらず、
親切に色々とアドバイスをくれました。

 

自分たち新人からの
質問・相談ラッシュが一息つき、
それぞれ注文した料理も
食べ終わってゆったりしていたときです。

Kさんが本当に言いたいのはこれだというふうに、
おもむろに口を開いたのです。

「色々言ったけどさぁ、
そういう細かいことじゃなくてさぁ」

と切り出して続けたのが、この言葉でした。

「生徒のためだったらさぁ、
ピエロにでもなれよ!」

 

もう一人の先輩は何やらニヤニヤし、
我々新人2人は何を言われたのか瞬時に理解できず、
ポカンとしてKさんを見ていました。

■Kさんの伝えたかったこと

この言葉。

時間がたつにつれて、
先輩の伝えたかったことが
なんとなくわかってきました。

要するに、

「自分の体面など気にしないで、
目の前の生徒のためにできることは何でもしろ」

ということかな、と。

 

思えば、自分は
大学の教授のようなイメージで
授業をしようとしていました。

知的で冷静で、
正しい知識を
上の立場から教える人。

そんな講師になるような
気でいたのです。

ただ、そんなものは
中学生の塾の生徒が求めるものではありません。

 

退屈な授業は
学校だけで十分です。

そもそも授業が面白くなければ、
生徒は話をまともに聞いてくれません。

いかに、つまらないことを面白く伝えるか。
複雑なことを単純に伝えるか。
真面目なことで笑わせるか。

それが勝負なんです。

 

「生徒に楽しんで勉強してもらうためなら、
下手なプライドや理想なんか捨てろ」

Kさんはそう伝えたかったのだと思います。

■塾講師、その後

「生徒のためだったらピエロにでもなれよ!」

この言葉を聞いてから、
自分の中で何かが吹っ切れました。

もちろん、いきなり授業が
うまくなったりましません。

最初の数ヶ月は、
正直お金をもらうのは
申し訳ないような授業しかできません。

 

でも、元気の良さでは
どの先輩にも負けないようにしよう。

大きな声を出して、
身振り手振りを大きくしながら話をして、
面白がってもらえる話を盛り込む。

そうやって、
ピエロになる自分を作っていきました。

授業中の自分は、
普段の地味でおとなしい自分ではない。

生徒の前では、
面白おかしいピエロになって、
楽しく勉強してもらう。

そう変えていった、
変わっていったのです。

■今でも思い出す言葉

今でも折にふれて、
この言葉を思い出します。

例えば、仕事で
大事なプレゼンをするとき。

「失敗したらどうしよう」
などの気持ちが消えて、
「体面を気にせず、
とにかく伝えたいことを伝えられるように
全力でなんでもやろう」

という前向きな気持ちになれます。

 

あの言葉をくれてから約9ヶ月後、
Kさんは無事卒業して、
バイトも辞めて
就職先の遠くへ去っていきました。

その後、Kさんとは
一度も連絡を取っていません。

でも、Kさんの送ってくれた言葉は、
今でも自分の中に残り、
影響を与え続けています。

Kさんにとっては
何気なく言った言葉で、
ここまで私に影響を与えるとは
思っていなかったことでしょう。

ところが実際には
私に大きなインパクトを残してくれて、
本当に感謝しています。

 

この言葉を思い出す時には、
あの深夜のファミレスの風景、
熱っぽく語るKさんの表情、
心からの本音とわかる声が
浮かんできます。

そして、自分も18歳のあのときに
戻ったような気分になります。

 

 

「生徒のためだったらピエロにでもなれよ!」

 

 

 

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