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飛行機内での飲酒で気持ち悪くなったときの対処~パリ旅行記8~

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飛行機の中でお酒を飲んで
気持ち悪くなったら、
どうすればいいのでしょうか?

今回のフランス一人旅の帰りの機内で
私はまさにそうした状態になり、
胃の中にあるものを
全部吐いてしまうほどでした。

そして私は初めて、
機内で薬をもらって飲むという
体験をすることになりました。

気持ち悪くなった原因を
整理して振り返りつつ、
そのときの体験を記しておきます。

目次

無料なのでせっかくなのでお酒を

飛行機内では飲み物の
サービスがあることが多いですよね。

アテンダントさんが
乗客の座席を一人ひとり回って、
好きな飲み物を
無料でサービス
してくれるのです。

そのとき、
みなさんは何を注文するでしょうか?

私は普段は
りんごジュースをもらうことが多いです。

お酒を飲まないのは、
気持ち悪くなるのを避けるため。

ただ、今回の旅先はフランス。

利用した航空会社も
エールフランスです。

フランスといえばワイン。

エールフランスならワインに
こだわりがあるかもしれない
などという考えもあったので、
今回の旅では飲み物サービスで
ワインを飲んでみたくなりました。

レストランなどで
ワインを飲むとけっこうなお値段がしますが、
それがタダというのもうれしいところ。

とはいえ、私はお酒が強くないのが問題。

普段は飲み会でビールをのむぐらいで、
ワインのように強いお酒は
ほとんど飲むことがありません。

フランスに向かう機内で
ワインを注文したのですが、
どれほど酔うかわからず
おっかなびっくり飲みました。

冒頭の写真が、
行きの機内で飲んだ赤ワインです。

ワインを注文すると
このように小さなプラスチックのボトル
手渡してくれるので、
それをコップに注いで飲むことになります。

見ての通り、
量はそれほど多くありません。

とはいえ飲みすぎて気持ち悪くならないように、
機内食を食べながら
少しずつ飲んでいきました。

普段はワインを飲まないので、
このワインが上質なものなのかなどは
わかりませんでしたが、
おいしくいただきました。

全部飲み終えて、ほろ酔い状態に。

いい気分になりました。

この量のワインを飲んでも
問題ないことがわかったことですし、
帰りの飛行機では
今度は「白」ワインを飲んでみようと、
早くもこのときに決意しました。

しかし、帰りの飛行機では
大変なことになってしまうとは、
このときは知る由もありませんでした。

シャンパンを注文

さて、帰りの飛行機。

フランス旅行中には
ワインをあまり飲まなかったので、
帰りの機内でのワインを
楽しみにしていました。

一人旅だと酔っぱらって
無防備な状態になるのが怖い

という理由もあって、
お酒を飲みにくいのです。

飛行機の中では
荷物の置き引きなどの
トラブルの心配もなく、
お酒を楽しめます。

帰り飛行機では
3人掛けの席の窓際。

真ん中の席は空席で、
スペースを広く使えてラッキーでした。

飛行機が離陸して
最初のドリンクサービス。

通路際に座る白人老紳士は
シャンパンを注文。

シャンパン、その手があったか。

私もつられてシャンパンを頼みました。

シャンパンはフランスらしい飲み物ですが
今回の旅で一度も飲んでおらず、
ちょうどよい機会になりました。

「無事に旅を終えられたことに、乾杯」
という心境です。

優雅な気分になって、いい感じです。

食事と白ワイン

そして少し時間が経ち、機内食の時間。

私は当初の予定通り白ワインを注文。

行きの飛行機と同じサイズのボトルが
手渡されました。

この量のワインを飲んでも大丈夫なことは、
往路ですでにわかっています。

食事と一緒においしく飲みました。

これで機内で赤ワインと
白ワインを両方飲んだし、
今回の旅はお酒に関して完成。

満足満足。

その後、食後のコーヒーも飲み、
だんだん眠くなってきたので、
少しウトウトと寝ました。

そして、目が覚めると…

気持ち悪くなっていたのです。

それも猛烈に。

なぜ気持ち悪くなったのか

最初に考えたのは、
なぜ気持ち悪くなったのかということ。

当時は気分が悪かったこともあって
あまり頭が回っていなかったのですが、
今から考えると大きく4つの原因がありそうです。

原因①:アルコールの量

あの程度の量のワインを飲んでも
行きの飛行機では何ともなかったではないか、
と当時の私は考えていました。

しかし、このときはなぜか
意識の中になかったのですが、
その前にシャンパンを飲んでいたんですね。

シャンパンのアルコールが体から抜けないうちに
ワインを飲んだことで、
自分の中で気持ちよく飲めるお酒の量の限度を
超えてしまったのかもしれません。

原因②:昼寝からの寝起き

また、自分にとっては
昼寝からの寝起きというのは
魔の時間帯
です。

旅行中でない普段でも、
休日に昼寝をして目が覚めると
体調が悪いということはよくあります。

頭が痛い、寒気がする、気持ちが悪い、
などの状態になりがちなのです。

原因③:揺れる飛行機内

飛行機の中は、実はけっこう揺れています。

いったん地上を飛び立ってしまえば
普段はそれほど感じない程度の揺れですが、
気持ちが悪い状態では
かなり大きな揺れに感じました。

特に上空の気流が荒れていたりすると
揺れはひどくなります。

乗り物酔いがひどい人は、
この揺れだけで
気持ち悪くなってしまう人もいます。

原因④:安心して気が緩んだ

最後に、自分の気が緩んでいたのが
気持ち悪くなった原因としてありそうです。

旅行中、トラブルが起きないように
私の気は張り詰めていました。

異国の地で一人旅。

自分の身は自分で守らなければなりません。

無事に帰りの飛行機に乗り込むことができれば、
あとは母国の日本に到着するだけ。

そんな安心感で気が緩んだせいで、
最後の最後に体調が悪化したとも
考えられます。
このように、①〜④の要因が組み合わさって、
気持ちが悪くなってしまったと考えられます。

主要因は①のお酒の飲み過ぎだとしても、
他の要因がなければ
あそこまでひどくなることはなかったはず。

みなさんも、
自分が気持ちが悪くなりがちなのは
どんなときなのかを意識
して、
飛行機では気を付けましょう。

自席で吐いてしまった

目が覚めたときに気持ち悪くなっていた私は、
猛烈な吐き気に耐えられなくなります。

こんなときのために
飛行機の座席にはエチケット袋が
用意されているのですが、
ものすごく気持ち悪い状態では
とっさに取り出すことができず。

そうしている間にも
吐き気は待ったなしでやってきます。

結局、手近にあった
機内サービスのヘッドホンの袋を
破って中身を出し、
そこにオエーと吐きました。

自分の服にぶちまける寸前、
ギリギリのタイミングでした。

そうして吐いていると、
通路側の席の老紳士が
エチケット袋を差し出してくれました。

礼を言って受け取って
ヘッドホンの袋ごと
エチケット袋の中にいれ、
吐いても座席が汚れない状態は確保。

とりあえずの危機は乗り切りました。

しかし、少し吐いても
気分が悪いのは治りません。

むしろ悪化しています。

これは本格的に吐くだけ吐いた方が
よさそうだということで、
機内のトイレに向かいました。

吐き気と下痢のダブルパンチ

しかし、運悪くトイレは満室。

順番待ちをしている間に、
いったんは落ち着いていた吐き気が
強まってきました。

エチケット袋を自席に置いたまま
にしたことに気付くも、
もはや手遅れ。

吐き気を抑えきれず、
ついに吐いてしまいました。

自分の手で受け止めて、
なんとか機内を汚すことは回避。

とはいえ、自分の手の中に
収まる量にも限界があります。

いよいよ周囲にぶちまけるしかないか
観念しかけたとき、
ついにトイレのひとつが空きました。

他にもトイレ待ちの人はいましたが、
私の非常事態がわかっているのか、
先に入れとジェスチャーで
促してくれました。

私もジェスチャーで礼をして
ありがたくトイレに入り、
なんとか便器に吐くことが
間に合いました。

そして吐いていると、
さらなる問題が。

お腹が痛くなって、
大便をしたくなってきたのです。

そこで、トイレに座って
便を出すことに。

そうしているとまた
吐き気が発生してきて、
今度は便器に顔を向けて
また吐きます。

「吐く→下痢→吐く→… 」
という魔の無限ループ。

かなり苦しい状況ですが、
実はこれを経験するのは
これで二度目。

以前、アフリカのモロッコに旅行したとき、
最終日の夜のホテルで
同じ状態になりました。

そのときも
「あとは帰るだけ」という
タイミングだったので、
状況は少し似ています。

モロッコのときは
何か食べ物に当たったせいだと思われるので、
お酒が原因の今回とは違いますけれども。

そんなことを考えつつ、
気持ち悪さに耐えていました。

繰り返すトイレ行き

トイレで吐いて下痢をして、
という繰り返しが落ち着くと、
ヨロヨロと自席に戻りました。

ただ、少しすると
また吐き気と便意がやってきて、
またトイレに舞い戻ります。

そんなことを2、3回繰り返し。

自席でじっとしていても、
飛行機の揺れのせいで
気持ち悪いのが
ますますひどくなります。

早く着陸しないかな。

あと何時間で日本に着くかな。

と思って時計を確認すると、
到着予定は約10時間後…。

「10時間」。

気持ち悪い時間を過ごすには
あまりにも長くて、
絶望的な気分になりました。

日本国内を
旅行していたのでは味わえない、
移動時間のスケールの大きさです。

何度かトイレに行っていると、
いよいよ胃の中が空っぽになってきて、
吐くものもなくなってきました。

そんなとき、
トイレから出ると
フライトアテンダントの白人女性が
大丈夫かと声を掛けてきました。

私は英語である程度、
気持ちが悪い現状を説明。

そのアテンダントさんは、
日本語が話せるアテンダントのところに行って、
薬を渡そうかと言ってくれました。

このままではマズイと思っていた私は、
アテンダントさんを頼ることに。

機内で薬をもらう

アテンダントさんに連れられて
機内の最後尾に行くと、
フランス人と思われる男性と
日本人の女性がいました。

機内放送でこの便のチーフパーサーは
フランス人の男性
だと言っていたのを思い出し、
この人がそうだなと当たりをつけました。

この二人に、
自分を連れてきたアテンダントさんが
状況を説明。

その後、
日本人のアテンダントさんが
日本語で自分の状態を色々聞いてくれたので、
それに答えていきます。

やはり日本語だと気が楽です。

お酒を飲んで寝て起きたら
気分が悪くなっており、
吐いて下痢をしている、
といったことを伝えました。

日本人のアテンダントさんは、
自分が日本語で話したことを
チーフパーサーにも訳して伝えてくれて、
話が通じているので安心です。

二人で相談しながら
薬がストックしてある透明なケースから
適切な薬を選んで、
2種類の薬を私に渡してくれました。

ひとつは下痢止めの薬で、
もうひとつは吐き気止めの薬。

下痢止めはその場で
水で飲みましたが、
吐き気止めの薬の方は
口の中に入れて溶かしながら
少しずつ飲むように言われました。

薬を飲んでもすぐにまた吐いてしまえば
意味がなくなるので、
口の中に入れて吐き気を抑えていく薬なのは
よく考えられているなと感心。

最後に、薬を飲んでも改善しないようなら
また声を掛けてくれという話をされ、
私はお礼を言って自席に戻りました。

口の中で薬を転がしながら
しばらく気持ち悪さに耐えていると、
薬が効いてきたのか、
吐き気も便意も収まってきました。

胃にあるものを全部吐いたおかげもあって、
アルコールが体から抜けてきた感覚もあり。

トイレに行って吐くこともなく、
だんだんと正常な状態に戻ってきたのです。

その後、機内食サービスで
客席を回っているときに
薬をくれた日本人アテンダントさんが、
気分は良くなったかと声をかけてくれました。

「だいぶ良くなって、今は大丈夫」
と答えることができ、
改めてお礼が言えたのでよかったです。

その後はアルコールを飲まず、
あまり寝ないようにして、

再び気持ち悪くならないように
気をつけて過ごしました。

おかげで、その後は
機内食の朝食も食べられるようなり、
どうにか日本に到着。

朝に日本に着く便だったのに
機内でほとんど寝なかったせいで、
この後何日間か
時差ボケを感じることになってしました。

しかし、背に腹は代えられません。

日本に帰ってこられて、本当によかった。

今回の教訓

さて、今回はお酒を飲んだせいで
気持ち悪くなり、
周囲の人にも迷惑をかける
ことになってしまいました。

やはり自分はお酒に弱いことを自覚して、
気を付けないといけません。

今までどおり、
機内サービスではリンゴジュースなど、
ソフトドリンクを注文するのがよさそうです。

今回は、飛行機で薬をもらうという
初めての体験をすることになりました。

このように親切に対応してくれたので、
エールフランスのアテンダントさんには
感謝です。

みなさんも機内で体調がわるくなっら、
フライトアテンダントさんに
相談してみましょう。

薬をもらうことで
体調が回復するかもしれません。

もちろん、体調は悪くならないのが一番。

自分が体調を崩しやすい条件を意識しておいて、
例えばお酒を飲まないようにするなど、
事前に対策ができるといいですね。

機内を快適に過ごせるように備えて、
目的地まで気分良く移動しましょう。

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